HDRiな生活

HDR(ハイダイナミックレンジ)写真の連載。ストックフォトでカメラ機材代の捻出を目論む。


自宅でできるローパスフィルター清掃

自宅でできるローパスフィルター清掃

関連写真

  • プログラマ、デザイナの作業環境に電話を置くとライフがゼロになります
  • D700 用の RRS プレート差し上げます
  • Pentacon SIX TL を修理してもらいました
  • 画素数天下とブロードバンド速度の共通点
  • ヨコハマポートフォリオレビューに参加してきます。
  • ストックフォト12月分の収入公開〜

先日Nikonサロンにてローパスフィルターの清掃講習を受けてきました。で、以下のポイントをしっかり押さえれば、素人でも簡単に手入れできますのでご紹介。

必要なもの

基本的に上記のクリーニングキット付属のCDを見れば、詳細な動画がありますので、おおまかな流れはそちらに任せます。今回はCDでは説明してないことをまとめました。

重要なコツ3つ

  1. シルボン紙の巻き方を最低10枚は練習すべし!
  2. エタノールは含ませすぎない!
  3. 1回では奇麗にならない!焦らずに複数回プロセスを繰り返すこと。

1.シルボン紙の巻き方のコツ

下図のように、スティック先端(破って断面を露出させてます)から5mmくらいハミ出すようにきっちり巻くこと。特に先端部分は手で触りすぎないこと。ローパスを拭くときは、この先端の5mmのシルボン紙の弾力のみで拭くこと。
シルボン紙を巻いたスティックの断面

2.エタノールは含ませすぎない!

これかなり重要です。シルボン紙を巻いたスティック先端にエタノールを付けますが、必ず別シルボン紙にて余計なエタノールを落としてください。含みすぎていると、乾ききらないうちにエタノールが空気中の水分を含んでしまい、乾燥後に白い跡が残ることがあります。重要です(2度目。
シルボン紙の余計なエタノールを落とす図

3.1回では奇麗にならないことを考慮する

「空シャッターを5〜10回切る → ミラーアップ後ブロアで軽く吹く(強く吹くとホコリがファインダまで飛ぶので注意) → ローパスを拭く(1回使用したら必ず新しいシルボン紙を使う)」を2〜3回繰り返すこと。終わったら白い被写体を絞り16・無限遠で撮影、ホコリを確認。

これはNikonのサポートさんが、「私は自分の機体を清掃するときは、多いときは10回くらい繰り返します」と言ってました。大げさかもしれませんが、1回ですべてのホコリを除去しようとすると、無理に力が入ってしまうので、優しく繰り返すのだと。

最後に

まずはローパスではなく、レンズフィルターなどで練習するのがいいみたいです。今回私もレンズフィルターで10回程練習しました。エタノール付けすぎると泥沼化するのがこれで分かると思います。

クリーニングキットの値段が高い!という方もいらっしゃいます。確かにスティックなどは割り箸でもうまく削れば代用できるし、自己流でキット作るのも止めはしません。ただ、このキットはNikonのカスタマーサポートが実際に使用しているモノなので、シンプルなだけに機能が集約している道具達といえるでしょう。ともあれ、私は購入をお勧めします。自作はそれからでも遅くない。

うぉしゃ、これでわざわざ新宿まで行かなくても清掃ができるようになたー(無料清掃期間が終わったので。

撮影環境・雑多品

Nikkor AF-S Micro 60mm F2.8G ED

ブツ撮りはコレ一本あればいいと今は思ってるNikkor 60mm単焦点。D40でもオートフォーカスが使える超音波モーター。本当、フルサイズ機になってますます使い勝手が良くなりましたこのレンズ。ナノクリスタルコート。

関連記事

コメント: 4

名無し 

> エタノール付けすぎると泥沼化
うんうん、白ムラが残るともっとひどいことになりますよね。実感です。
自分的には息ハーハーがいいんではないでしょうか? -> 大嘘

小雨 

いっそのこと、ローパスに故意にホコリつけまくって撮影して
それを発表すれば?^^ まだ誰もやってないでそ、その表現

Toshiro 

No Nameさん
そうなんですよね〜、アレだけは絶対に避けたいです。息フーフーはいかがですかね?

Toshiro 

>小雨さん
うんー、誰もやっていない表現を模索する、というのは間違っていないと思うんですが、機体の危険を伴うのでなかなか実行し辛い条件ですね。