photomatix各パラメータの感覚的説明。コツはとにかく作りまくる@大塚公園
カメラ:D40、 レンズ:SIGMA 10-20mm F4 EX DC HSM、ISO:200、絞り優先、ブラケット:-4〜0、ホワイトバランス:AUTO
今さらですがようやく各パラメータの担いどころが分かってきたので、それの説明補足。
- Strength
- photomatixの全パラメータの適合割合。なるべく不自然に見せたくない人は、この値を小さくすると控えめな写真になる。特にデジタル写真のダイナミックレンジの限界を知る人が見ると、ちょっと焦らす作品になる。何気にコレはキモのような気がしてきた昨今。
- Color Saturation
- photomatixは基本的に色情報を濃くします。特に夜景写真等は少しでもホワイトバランスが狂っていると、真っ青になったりオレンジ一色になったり。極端にカラフルに見せたくない場合はこの数値を下げるとよりナチュラルな写真ができる。
- Light Smoothing
- 光(黒潰れじゃない色情報)をスムーズにするパラメータ。低くするとディテールカラーコントラストが上がり、ありえない質感が可視化される。 photomatixを弄びはじめた初期はコレを低く設定したい衝動に駆られるが、スグに飽きる。後処理で部分的にマスクをかけたりしない絵であれば、 3段階目より上の方にした方が無難。
- Luminousity
- あんまり使いどころの分からない明度パラメータ。このサイトのほとんどの写真は最大値(10)で処理してる。
- White Point
- 白(R:G:B=255:255:255)に近い色からどんどん白にしていくパラメータ。HDR だけど、あえて白飛ばし表現したい時に用いてる。
- Black Point
- 黒(R:G:B=0:0:0)に近い色からどんどん暗くしていくパラメータ。HDR だけど、あえて黒潰れを表現したい時に用いる。 目盛りの見た目は比例式だが、実数値は対数的に目盛りが刻まれているところに作者の気遣いを感じる。バージョン3になってから下の方のコントロールがシビアにコントロールできるようになっている。気がする。WhitePointも同様。
- Gamma
- 各基本色の強さを調整して「白は白で表示する」ように補正をかけること。写真の中の白飛び部分を白として設定すれば問題無し。しかし往々にしてHDR合成は「写真内に白飛びの存在は許せねぇ」輩で弄ばれる事から、HDR作品の個性に繋がるパラメータのひとつとなっている。
- Temperature
- 色温度。安易な方法だが、「自分にはこの色の情景が見えた」と確信するのであれば、冷たくするも熱するも自由。ただ、出来上がった物をズラっと並べたときにこの値が大きく違うと一貫性がなく、美しく見えない。けどまぁ好きずき。
- Saturation Highlights,Saturation Shadows
- ハイライト、シャドウ部分に近いところの彩度をコントロールする。HDRで個性を表すところの要因ではあるけれど、いじりすぎると例によってダイナミックになるが飽きの早い運命に。
- Micro Contrast
- 明暗のコントラストパラメータ。写真をパキっと表現したい時に使用。基本的に上げれば上げる程インパクトの強い写真になるが、飽きの早い出来映えになる諸刃のパラメ。
- Micro Smoothing
- 写真がディテール部分までしっかり写り込んでいて、それを表現したい時にはいじるべきではない値。ただ、HDR合成はゴミやノイズも大幅に増幅させるので、2〜3くらいはたまに使うくらい。逆にわざとのっぺりさせたい時は全開でかける。
- Hghlights Smoothing, Shadows Smoothing
- ハイライト、シャドウ部分付近の階調を緩やかにするためのパラメータ。雲の禍々しさを表現したい時に微調整するくらいしか使用しない。当サイトの写真はほとんど全てゼロ。
- Shadows Clipping
- シャドウに近い色の箇所を完全なシャドウにしてしまうパラメータ。コレもほとんど使わない。
下の図がこの写真のphotomatixパラメータ。いまのところこういう作風に萌え萌え。
撮影環境・雑多品
SIGMA 10-20mm F4 EX DC HSM
D40時代ずっとお世話になりっぱなしだったSIGMA。当サイトのメインレンズでした。圧倒的なパースを映し出しながら、解像度には定評のあるモンスターレンズ。一度は通っていい道。これは名器だ(卑猥
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コメント: 6
HDRiな生活
毎度どうもですshockatzさん。
私は、HDRやるなら白飛び黒潰れは無くしてやろうとやっきになってますが、そうではないところに写真の表現の可能性が隠れているところも否めないところではあります。
今のところの理想は、「見えたまんま」の写真を作る事です。あ、そうなるとshockatzさんの方がかなり近いところまで逝ってますね。うむむ。何を表現したいのだ。悩みまする。。。
ユキ
すみません質問させていただきます。
lightroom用のプラグインをインストールしたのですが英語版のphotomatixが動作してしまします。日本語版のphotomatixが動くようにできないのでしょうか?
よろしくお願いいたします。
Toshiro
>ユキさん
私はLightroomプラグインを持っていないので分かりませんが、まず、英語版のPhotomaixを削除したらどうなりますか?
あと、日本語版にはLightroomプラグインはありませんよね?ということは、プラグインは英語版と紐づけられているので、アプリをクラックしないとダメじゃないかなーと思います。
機能は英語版の最新版で、言語はローカルの日本語版がイイ、というのは少し贅沢すぎる気もしますが・・・
lucklucker
古い記事へのコメントですみません。
あまりにも写真がきれい過ぎて、最新記事からかなり過去の記事まで一気に読ませていただきました。
そして、勢いに任せてphotomatix逝っちゃいました。。
例のアップしていただいていた割り引きも使用させていただき、感謝しています!これからToshiroさんのような素晴らしい画像が出来るようにがんばって精進します!
Toshiro
>さん
いえいえ、コメントいただけると嬉しいです。ありがとうございます。
過去の写真に関しては顔から火が出ます。。。
shockatz
パラメタの細かい解説、ご苦労さまです。
Luminousityを高くすると、暗部が明るくなって非現実感が出ますが、全体にはげしくノイジーになります。HDRiな生活さんのセッティングだと、Light Smoothingを+1して荒れを抑えてシュールな感じを強調していうような感じがします。
mixiの保坂さんなんかは、Luminousityをマイナスにして暗部を潰し、Light Smoothingはゼロにしておられるんじゃないかな? あちらはゴースト感(印画紙に空を焼き込んだ感じ)重視。
どっちも凄まじくアーティスティックですな。見ててビンビン感じます。