レーシックも少し関係してる、記憶色と期待色とHDRについて

HDR(ハイダイナミックレンジ)レーシックも少し関係してる、記憶色と期待色とHDRについてpark08.jpg

カメラ:D40、 レンズ:SIGMA 10-20mm F4 EX DC HSM、ISO:200、絞り優先、ブラケット:-3〜0、ホワイトバランス:AUTO

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HDR合成始めて半年くらい経ちました。で、最近知った、記憶色と期待色と、我思ふHDR合成色についてつらつらと。

シャッターを切った事があれば、まず経験してると思いますが、見た時の感覚を単写の写真に求めてそのギャップにガッカリすることてありますよね。
それは、シャッターを切った瞬間に、撮影者に記憶されるのが記憶色、現像する時に、「こういう風になれっ」と思う色合いを期待色というらしいのですが、その2者間にはギャップがあり、また、それぞれが現実の風景とは色合いが大きく異なることから発生するものです。

その現象を自分でどうにかしてしまう方法のひとつとして、HDR合成はかなりお手軽なポジションにあるような気がします。被写体の露出加減にもよりますが、HDR合成は記憶色にかなり近いレベルまで編集する事が可能です。

色情報としては単写の写真が圧倒的に正しいのですが(白飛び黒潰れはあるものの)、フィルター(気分・高揚感・期待感)を通した人間の目で見るとやはり物足りなくなっちゃうものです。

私はもともと広告などで使われている写真が好きで、どうせ一眼で撮るならそのような色合いのモノを作りたいと思っていて、出会ったのがHDRIです。

HDR合成をメインとして作業していると、単射の期待色にはほとんど頓着がなくなります。その代わり、「露出違いを合成 → トーンマッピング操作」の一連作業に異常に一喜一憂し、それらが激しく精神依存しますw。この特質がHDRの個性を分けている大きなところだと感じます。

HDR合成の品質決定パラメータには、「こういう風に見えたという幻想」、「その日の気分」、「オリジナリティ自己顕示欲」、がメインに存在しており、 それらが多彩に手軽にダイナミックに操作できるところが写真への取っ付きやすさ(私はそう感じる)につながっているのだと思います。

私自身は、構図と全体の色合いを自分好みに仕上げる事に集中していますが、同じHDRerのshockatzさんは、物体の持つ質感を追求して独特のスタイルを確立しています。しかも1shotから作成してしまうので、凄ぃなぁとつくづく。

話はちょっと変わって

私自身、過去にレーシックという視力矯正手術を受けています。この手術を受けると、眼球表面に微小な角度が刻まれ、特に瞳孔が開く夜になると、普通の裸眼では生じない、光の拡散が見えるようになります(慣れると気にならないレベルですが、意識すると明らかに分かります)。

ですので、私の見る夜景は、一般の人よりも光の帯が長かったり、キラキラしているので、当然写真にもそれを期待しちゃったりするワケで、それの表現手段として、夜景HDRは相性がいいのだなぁと、ぼんやり思った次第です。

参考:写真論(RAWとJPEGの違いを理解する)

写真はゆりかもめテレコムセンター前の噴水

レーシックとはなんぞや

撮影環境・雑多品

Adobe Lightroom

raw 撮影 → wb 微調整 → jpg 書き出し、のフローに必要不可欠。ストック写真のレタッチにも最強のパフォーマンスを発揮する Lightroom。コスパもとてもいい。

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コメント: 6

piyo 

へ~~。
記憶色と期待色ですか。写真を撮っていると
そんなロマンチックな言語が生まれてくるんですね。
非常に奥深い世界だと思います。

kk 

私も数年前レーシックをしてみようかなあ、と考えたことがありますが、
年齢的なこともあり、踏み切れませんでした。
(いまや、老眼のほうがやっかいです−苦笑)

レーシックと期待色というのもビックリな関係ですね。
たしかに近視のメガネを外せば、夜景がソフトフォーカスで
キラキラとキレイだったりもしますが(笑)

junki 


はじめまして。

shockatz さんのところから飛んできました。

この文章、とても説得力あります。読みながらいちいちうなずいてしまいました。

撮影したとき、自分の眼に写ったとおりに再現できれば写真として完璧だ、と思っています。確かに、記憶色、期待色ということもありますね。ほんとうにそのとおりだと。

トーンマッピングのときに人それぞれの好みがあってパラメータをいじってるんだろう、あるいは、より画像としての面白さを追求してるんだろう、とは思ってましたが、確かに記憶色、期待色が人それぞれ違っていることが大きい場合があるのでしょうね。

ここのブログは shockatz さんのを見始めて以来、ROM していました。色使いが独特だなぁ、解像度より色を追求してるんだなぁ、と感じていました。見てるものが違っているかも、とは考えもしませんでした。ちょっと、驚きました。

HDRiな生活 

>piyoさん
はじめましてようこそ〜。
記憶色と期待色、時に表現者としては関わっちゃいけないところではありますが、とりあえず現状、私の出したい色合いを手軽に表現できるので今のようなスタイルになっています。
HDRは一色単な風合いに仕上がってしまう、という定評があるのですが、その中でも個性が発生するのが面白いものです。


>kkさん
ね〜。私も昔ド近眼でしたから、ソフトフォーカスwは分かります。夜道歩けないくらい酷かった。
レーシックの副作用として、老眼の訪れが人より早くなる、というものがあるんですよね。その辺りに少し不満(贅沢


>junkiさん
はじめまして。私もshockatz さんのところからちょくちょくお邪魔させていただいてました。輪郭を壁面に埋め込んだ写真とか、「ほぉ〜う、ウマい。」などと感嘆ROMしておりました。
本当は解像度も盛り込むのも理想なのですがね。ズーム広角で無限ピント据え置きなのでなかなかそれはw
そういう意味ではHDRはコンデジに分があるのかもしれませんね。

shockatz 

うぇっぶもマトモに繋げない、ヒドい環境のトコロに行ってまして、コメント遅れてごめんなさ~い。
記憶色とか期待色とか、奥深い話になってきましたねぇ。
自分の場合は、「オラにはこんな風に見えたんべ~」というか、「こんな風に見えるオラが好き~」というか、完全な自己満足ですw
で、このHDRiな生活さんの作品みたいに、「え゛っ」としか言えない、ものすごく独りよがりな表現に会うと、「そう見えたのでは?」と思わせた感性に、嫉妬します。
あー、自分で言ってることがわからない~

HDRiな生活 

ウワサなんてしてませんから大丈夫ですうえっぶしょん!

私くらい勘違い屋になると、独自思い込みロマンチストエゴイズムフィルターを実装していますのでそらもうこうなるわけなのですはべり。