HDRiな生活

HDR(ハイダイナミックレンジ)写真の連載。ストックフォトでカメラ機材代の捻出を目論む。


HDRI(ハイダイナミックレンジイメージング)とは

HDRI(ハイダイナミックレンジイメージング)とは、通常の画像(24bit)では記録できない明暗の情報を持った画像のことで、通常の画像よりも、人間の目の感覚により近いレンジの色合い、明暗を一つの画像で再現出来るものです。日本語に訳すと超広域画像でしょうか。

例えば下の図のように、手前の花の色合いを出そうとすれば空が白とびしてしまい(露出が高い)、空の青みを活かそうとした場合は花の色が沈んでしまう(露出が低い)という状況が解りやすいと思います。

露出の高低による画像の違い

人間の目は非常に良い加減にできており(ポジティブな意味合いで)、目に飛び込む光の露出加減を、フォーカスしているところとしていないところで、恐るべき処理能力を駆使して連続的に脳内イメージを描いています。さらに、感知できるコントラストが撮影機器よりも格段に優れています(白とびや黒つぶれがない)。

ところが画像や映像は、一つのレンズから入った光の情報を正確に描写し、瞬間のイメージを表すために、上図のような表現しかできないのです。「真(まこと)を写す」とはよくできた言葉です。

具体的な機械的処理は何を行っているのか解りませんが、この光の露出をええとこどりして仕上げたモノがHDRIと呼ばれているようです。

WikipediaにHDRIの詳しい記事が掲載されていますので、そちらもご覧いただくと解りやすいかと思います。

下の図が上の画像をHDR処理したものです。人間の脳が感じる、連続的に見たときのイメージに近いのがおわかりでしょうか。

ちなみにこれは沖縄竹富島の写真です。

HDR画像

HDR処理の仕方はこちらをご覧下さい»